エッセイ

SDGs~日本で私たちにできること!食生活:今日からできる簡単なこととは?

SDGsは、みんなでやることです!何をしますか?

はつみ顔管理栄養士 はつみ

やっとテレビなどでも取り上げられるようになってきたSDGs
「持続可能な開発目標」何となく難しそうな響きではあります。

どんな内容なの??

世界は、社会的に、経済的に、環境的に密接に結びついているので、2030年にまでにそれぞれが持続可能な形で、出来ることを団結して取り組もうというものです。いろんな国がバラバラにやるのではなく、一緒に目標を掲げたのです。
貧困や飢餓、保険や教育と言った分野から、クリーンなエネルギーや資源の有効活用、働き方の改善や不平等の改善、気候変動や海洋汚染、平和や国際的パートナーシップといった多岐にわたる分野の17の目標があります。
 ↓  7分でSDGsについて学べる外務省の動画です!

何となく、どこか遠い国の話に思っている人も多いようですが、1人ずつが取り組めることが実はいっぱいあります。

管理栄養士として、目の前の人の健康管理のための仕事をしてきました。10年、20年以降も日本の人だけでなく、世界の人が健康で幸せに暮らすためには、今のままの資本主義のやり方を推し進めるのは無理だと世界のリーダーたちも認めたのです。

地球上にいるのは、人間だけではありません。生物多様性は、非常に大切です!何か一つが失われてしまったら、ドミノ倒しに失われるものが生じてしまうからです!地球を荒らした人間だけでなく、その他の生物も道連れに、自滅する道を歩んでいる。しかし、それを止めることは可能です!出来るのなら、行動あるのみ!

新型コロナによるパンデミックにより、世界がつながっていることを嫌でも理解させられました。そして、それぞれが自分の生活を、そして何を大切にしたいかという価値観を見直さざるを得ない出来事でもありました。

SDGsの目標を通じて、今こそ変わる必要があるのだ!ということを1人ずつが理解していく必要があります。

そうなのね!私に出来ることはあるの?

分が出来る範囲のことを、とりあえずやってみたらいいと私は思います。出来ないことは出来ない!でいいと思います。でも、何もしないっていうのは、ちょっと違うのではないかとも思うのです。

助け合いの寄付って、1人10円とかでどうにかなるわけ?って思う時がありますよね。でも、たとえ1人10円とかだったとしても、ほんの少しの気持ちだけ、10円くらいなら寄付できるな~と思って行動した人の数が集まると大きな変化を生むことができますよね。それと同じです。0円と10円では違う!ゼロじゃなくて、10円をまず目指してみよう!という提案です。
分が苦しくない程度の何か、ほんのちょっとの行動をしてみる!
それぞれの苦しくない範囲の行動変容、前述の「10円」は皆違う。でも、何かやってみよう~って思う人がいたら、その気持ちが行動に結びつきやすいように、いろいろな提案をしていきたいと思っています。SDGsについての理解が進むように、1人の管理栄養士として、1人の人として、行動してみようと思っています。

地球と子どもたち

食の分野の人間なので、まずは食の分野からの話です。
アメリカのミネソタ大学研究所所長の5つの提言を紹介します。ナショジオの「90億人の食」の中に紹介されています。(おススメの1冊。下にリンクあり)

  1. 農地を拡大しない(Freeze agriculture's footprint)
  2. 今ある農地の生産性を高める(Grow more on farms we've got)
  3. 資源をもっと有効に使う(Use resources more efficiently)
  4. 食生活を見直す(Shift diets)
  5. 食品廃棄物を減らす(Reduce waste)

ジョナサン氏は、家畜に与える穀物のカロリー(エネルギー)を100とすると、人間が牛乳から得られるカロリー(エネルギー)は40、卵は22、鶏肉12、豚肉10、牛肉では3しかないと述べています。(1)

我が息子は、私の影響で肉はあまり食べません。ベジタリアンではないのですが、牛肉の環境負荷の桁違いのひどさを知り、牛肉は食べるのを完全にやめました。他の動物性食品と比にならない非効率的な生産方法で作られる食品です。その上、地球温暖化をすすめるメタンを出す反芻動物です。でも、美味しいからみんな食べたい!だから、食べる時はせめて丁寧に食べてほしい。ガツガツ食べないで、丁寧に食べてほしいと思うんです。食べすぎると健康にも良くないんです!大量に食べたら、完全にルーズルーズです…ウィンウィンの逆です😢

個人レベルでは何が出来るかしら?

4、食生活を見直す!
◆このブログで度々紹介している「ミートフリーマンデー」のように、SDGsの内容を知って、フレキシタリアン(時々ベジタリアン食やビーガン食を食べる人)になっていく人が少しずつではあるけれど増えていると聞きます。特に若い人で増えている話を聞きます。これも一つの食生活を見直すやり方です!肉料理を作る時に、半分だけ大豆ミートにするなどもフレキシタリアン的なやり方です。肉の風味はしっかり残るので、健康志向の人などが最初に試すやり方としては良いかと思います。

台湾では、ベジタリアン率が約10%と世界でも高いほうで、素食(スーシー)
と言います。そして、半素食の人が本当にたくさんいます。週に1日とか、月の1日と15日、あるいは朝食だけ素食にするなどの人です。お寺で食べられていた素食は、現在、健康やダイエットの目的などで広まっています。日本も、台湾くらいに気軽にベジタリアン食を美味しく食べられるようになるといいなあと思います。
野菜はまったく美味しくない!って思っている人がいるのが現実なので、簡単で美味しい野菜料理をどんどん世の中に広めます!分かりやすい情報提供と共にこれが私が出来ることだと思っております。

◆ 地産地消
を進めるために出来ることもあります。米を買う時に地元のお米(または自宅から近い産地のもの)を買うようにするなどは、すぐに出来ることです。すべての食品について実行できるわけではないのだけれど、地元産を選べるなら選ぶようにする!というだけでも食生活の見直しの一環になります。

◆夏野菜は夏に食べるというのも、健康を考えた上でもメリットがあります。例えば、私はトマトはトマト缶などで加熱料理にする場合は冬にも食べますが、生トマトは食べません。体を冷やす「微寒」の食べ物だからです。(←薬膳の考え方で生で食べると身体を冷やす)
暖房で暖めた部屋で作ったトマトを食べるのと、夏に太陽を浴びて育ったトマトを食べるのでは、環境負荷が全然違います。

もっと、簡単にスタートできるのが、最後の提案!
5、食品廃棄物を減らす!
家計的にも良いです!食品ロスの多さについては、日本では大いにに問題になっている割に、そして改善策がいろいろあり得るのだけれど、いまいち進んでない!詳しく知りたい人は、ナショジオの食品ロスがどんなに多いかについての記事を読んでみてください!

確かに食卓に届くまでに食品の3分の1が廃棄されているのは、どう考えても効率が悪すぎる!自給率が40%以下と低いのに、更に捨てるってどういうことよ?!と思いますよね。

スーパーマーケットで陳列棚から食品をとる時に、一番新しいものを奥からとること!毎回、やる必要があるか、考えてみてください。今日、すぐに使う予定のものは、手前の品でもいいのでは?いつ使うかを考えて、すぐ使うものは、私は廃棄寸前のセール品からもよく買っております!果物などはちょうど熟れていて、セール品の方が美味しいということも少なくないです~~

そして、食品を買い込みすぎて、賞味期限も消費期限も過ぎちゃった!という経験は私にもあります!猛省しております💦
今年の目標として、『我が家のキッチンの食品ロスをにする!』を入れることにしました!まずは、食品の在庫をぜ~んぶチェックしてみましょう!自宅で期限過ぎで廃棄するのは、食費の無駄以外の何ものでもないですし、どんな人にも何の得もない!

行動あるのみ!


「私も去年の私より進化♪していたいので、頑張ります(^^)/」

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(1)Jonathan Foley's direction; National Geographic May, 2014

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