エッセイ

ようこそ、ベジ広間に!なぜ、私がベジタリアンになったのか昔の話も・・・

ようこそ、ベジ広間に!

ベジ広間のはつみ顔管理栄養士 はつみです。

あらゆるベジタリアン、そしてプラントベースの食事や野菜料理、菜食に少しでも興味のある人のためのブログを作ることが出来て、ワクワクした気持ちでいます。

ジタリアンの人、ゆるベジさん、ビーガンさん、マクロビ食の人、いろいろな人が欲しい情報を得られる広間にしていきたいと思っています。

簡単で美味しいレシピベジタリアンのための栄養学、環境問題についても発信していきます。 簡単に、どうしてこのサイトを作ろうと思ったのか、このブログを作ろうと思った動機について説明させていただきたいと思います。

むかし、むかしのお話です。。。

私がベジタリアンになりたいと思ったのは、うん十年も前の話で、はっきりとは覚えていないのですが、小学校の低学年だったと思います。ある朝、食卓の目玉焼きを見て、卵を食べるのは生まれてくる命を奪う行為だよなあ…と幼い頭で気づいたんです。それが、ものすごく嫌だった。それで、母にもう卵や肉は食べないって言ったのです。しかし、人間はいろんなものを食べないと生きられない動物で、栄養が足りなくなるから絶対ダメだと言われました。ショックでした。人間は、そんな動物なのかと失望感にも似た思いでした。

母を責めているわけではないのです。野菜だけしか食べないなんて、子どもが病気になってしまうと恐ろしかったのだろうと思います。戦後に育った母にとって恐れるべきは栄養失調だったでしょうし、母の判断はあの時あの状況では仕方なかったと思います。ベジタリアンになりたがる子どもについて情報を得る方法も無かった時代です。

20代にアメリカに2年ほど留学していました。住んでみてわかったことのひとつに、欧米では、1人1人の価値観を大事にして個性を重視することが認められていることがあります。そうでもない家庭やソーシャルグループはありますが、日本と比べると個性が重視され、意見が違う時にも責められたりしないというのは、私の目には素晴らしくうつりました。そういう社会だと、家族の中で子どもの一人だけはベジタリアンです、というようなことがあります。「彼女はそう望んだからです」ということが実際にあり得る。アニメのシンプソンズのリサ(妹)だけベジタリアンなのを見て、そういう家庭が結構あるので家族の設定として自然に使われているんだなあと思いました。しかし、うん十年前の日本で、そういう個人の主義主張を尊重する空気は無く、みんなと同じように出来ることが大切だと家庭でも学校でも教えられていました。給食も残さず何でも食べるのが良い子でした。現在でも同調プレッシャーがありますが、少しずつ個人の信念が尊重されるべきだという考えにシフトしてきており、マシにはなってきていますよね。マイノリティーの人も尊重しようという方向には向かっていることは、嬉しいことです。

それからベジタリアンにとうとうなったきっかけがあったんだよね?

子どもの時にはベジタリアンになることを断念しましたが、その後、海外に旅行するたびにベジタリアンの本を買いあさり、興味が消えることはありませんでした。今のようにインターネットで何でも情報収集できる時代ではなかったので、海外の本が頼りでした。大学を出て、スポーツ栄養の管理栄養士となって仕事をしていた時、あるアメリカ人と出会いました。彼女は大学の教授をしているかたわら、動物の保護をすることをライフワークにしているベジタリアンで、私の人生を変えたと言っても過言ではない大事な人です。彼女の紹介してくれた本や彼女との会話で、20代の半ばでベジタリアンになりました。少しずつ肉を食べる量を減らして、家では肉はもう食べていませんでした。しかし、外食や仕事でメニュー開発などもしていたので、外では肉をまだ少し食べていたんです。しかし、彼女との出会いをきっかけに、仕事柄、ベジタリアンでいることのデメリットがあることも受け入れようと決心したのです。

その時代、精進料理という日本の菜食はあるけれど、ベジタリアンの栄養学について深く学べるところは日本にはありませんでした。また、環境問題と食糧生産の関係を学べるところもほとんどありませんでした。栄養学だけでなく、環境問題との関わりについてももっと勉強したいという気持ちが膨らんでいました。そんな時、アメリカのロマリンダ大学に行ったらどうかというアドバイスをその友人からもらいました。彼女の家にホームステイさせてくれるという有難いオファーと共にです。そして、ベジタリアンの栄養学について研究が盛んに行われているロマリンダ大学の大学院に留学しました。実はあれこれトラブり、そんなにすんなり行けたわけではないのですが、とにかく一念岩をも通す、の言葉のように行きました。そこで、学んだことはいろいろな知識だけでなく、情報を取捨する方法です。今日の私のキャリアに大いに役に立っています。

野菜のイラスト

ベジタリアンについて学んだことを社会に還元したいという思いは、ずっとありました。ずいぶん、時間がかかりましたが、ベジタリアンの栄養学だけでなく、ベジタリアンに関わるいろいろなトピックについて、科学的根拠のある話をわかりやすく発信するサイトを作ることにしました。ベジタリアンに興味があるすべての人のための広間です。勝手にポールマッカートニーさんのミートフリーマンデーの活動についても度々ご紹介させていただいております。

読者の皆様ご自身やお子さんを含む家族や友人がベジタリアンになりたいと思った時に判断するための情報源としても参考にしていただけるようなサイトを目指します。

ご意見、ご質問などお寄せいただきましたら、真摯に対応させて頂きたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

追申
★私がベジタリアンになったきっかけなど、昔々の話も知りたいという方は、こちらの記事を覗いてみてくださいませ~
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note「ベジ広間の縁側」も開設しました。ベジ広間の裏話など、自由に食についておしゃべりする場としています。

 

はつみ顔管理栄養士 はつみ

 

 

 

 

 

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