ベジ栄養学

シナモンは生産地によって毒【クマリン含有】種別の違い⇒市販品にも注意!

意外と知られていないが、シナモン(桂皮)は体を温める良いスパイスだが、産地によって要注意!
市販品は安いシナモンを使用していることがほとんどです。

 

★シナモンの毒って?

その毒の名前は、「クマリン」
名前はかわいいが、毒である。
高用量で肝臓障害を引き起こす可能性がある。特に感受性の高い人では少量でも影響が出ることがあるとされる。
(参照資料1)

以下の表をご覧ください。

クマリン含有量表

参考資料2:東京都健康安全研究センター研究年報 第59号

👉セイロン産のセイロン種は含有量が少ないが、中国産やベトナム産のカシア種は多いとわかる。

クマリン耐用量

参考資料2:東京都健康安全研究センター研究年報 第59号

👉カシア種の場合、中国産のもので9gで耐用量を超える。ベトナム産だったら、1gで超えてしまうことがわかる。

 

幸い、平均的な量の菓子類やスパイスの利用では、一日耐用量を越えないようだ
しかし!である。

いろいろな人の食事内容を聞く仕事をしている私は、平均的ではない人がいるのを知っている。
シナモン好きの人は、平均的な使用量ではない。シナモンロールを家で焼く人もいる。そういう人は、パンにも飲み物にもスイーツにもシナモンを振りかけ、市販品のシナモンロールなどもよく買っている。
そういう人の場合、一日耐用量に近くなる、または超えることもあり得る。

そのため、せめて自宅で使用する分のシナモンは、産地に気を付けて購入しましょう!
と、呼びかけている。

セイロンシナモン(Cinnamomum verum)にはほとんど含まれないので、産地を見て次から購入しよう!

また、シナモンのサプリメントは、クマリン含有量が多いカシア種の方が使われているケースが多いようなので、心配な人は問い合わせて産地を聞いてみよう!(サプリメントとしての摂取は、おススメしないが、、、)

 

★シナモンを上手に利用

本来シナモンは、薬膳の世界では以下のような薬効があることがわかっている。
漢方薬に使用されている成分でもある。(参考資料3)

・体を温め、肩こり・関節痛・月経痛などの緩和
・風邪の初期症状や寒気に有効、発汗を促す
・胃腸の働きを整え、食欲不振や消化不良にも

セイロン産のセイロン種のシナモンを適度に使って、体調を整えるのに私も愛用しているスパイスである。
コーヒーやチャイに入れる、シナモントースト、シナモンロール、いろいろ美味しい使い方が出来る。甘い香りは、肌寒い時期には特にうれしい。

 

★シナモンの料理

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私が愛用しているのはこれら⤵

 

 

★参考資料
1,食品安全委員会「シナモン、およびクマリンについて」

2,東京都健康安全研究センター研究年報 第59号  シナモン含有食品のクマリン分析法及び実態調査

3,クラシエ「シナモンについて」

 

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