ベジ栄養学

エナジードリンク!子供への悪影響!!18歳未満は飲んではいけない理由とは?低年齢ほどリスク大!

エナジードリンク!子供への悪影響!

はつみ顔管理栄養士 はつみ

エナジードリンク

身体に良いと思って飲んでいるわけではないはずです!
大人は、どうしても背に腹は代えられぬ!
という時があり、仕方ないよね、と思って飲んでいるのでは?

でも、受験生など成長期の子供も飲んでいる実態を聞いてゾッとしました!
エナジードリンクの特徴は、大量の糖分とカフェイン

なぜ、子供だと大人より良くないのか?よく理解してほしいです。
やっぱり、子供には絶対ダメだな!と読んだ後に納得できると思います。

◆エナジードリンクは、私たちの身体に何をする?

エナジードリンク注ぐ

以前、スイーツによる糖化と老化についての話を書きました
今回は、最近飲む人が増えた「エナジードリンク」についての話です。
いろいろな種類が出ているようですが、ベースはほぼ同じです。
カフェインと糖分を含む飲料です。

おしゃれでカッコいい清涼飲料水のような売り出し方をしているのもあり、疲れた大人だけではなく、受験勉強中などの若い人にも人気となっですね!
成長期の若い人が飲むことは、大人に与える影響とは違うレベルで問題が起きます。

もちろん、大人も誰も身体に良いから飲んでいるわけではないはずですが、今日は〇〇があるから飲んでおこう、△△で頑張らないと!だから飲んでおこうと、あれこれ理由を付けて飲んでいるうちに、気づいたらほぼ毎日飲んでいる~という人もいますよね。
禁断症状が出やすい飲料です。
禁断症状の例は、
飲まないと気分は晴れない
・飲まないと身体が重くてだるくてたまらない
・飲まないと頭痛もしてくる

当てはまるものはありませんか?
これらは完全に禁断症状です💦

フェイン入りの飲料は、具体的に私たちの身体に何をしてしまうのでしょう?」

ADHDの傾向が増加する!

若い学生の人を対象に、飲んだ後の変化を観察した研究がありました。甘い飲料、エナジードリンクを飲んだ結果、追加して飲むたびに多動、多動と注意欠損行動のリスクが14%、増加したという報告があります。
子どもにおいて、落ち着きがなくなり、一つの事に集中していられなくなる傾向が強くなったという観察結果です。
ADHDのような症状が出てくる
ことが、糖分を含む飲料によって引き起こされるのです。(1)

アメリカの中学生を調査した結果、多量のカフェインが含まれるエナジードリンクを飲んでいる人は、ADHDの傾向が66%も高まったということも報告されています。

多量の糖分を含む飲料を飲む子供で肥満が増え、ADHDが増えることは以前から言われてきていましたが、カフェイン入りの飲料でも同じ危険性が増えるわけです。(2)

日本の中学生はまだ飲んでいる人は少数派でしょうが、高校生、大学生、専門学校生にもなると飲んでいる人をよく見ます。カフェインと糖分によって、学校生活の主目的、学習することそのものに問題が生じてくる可能性があるのです。

子供のADHD(注意欠損多動性障害)の特徴として、注意を持続できず、集中し続けられない注意欠損と、思いついて始めた行動を自分で抑制することが難しい多動と衝動性があげられる。授業に集中して、何かをやり遂げることに困難を感じていることが多い。

 

②カフェインの害が身体中に起きる!

様々な健康問題が出る可能性があるのですが、カフェインそのものの害です。
カフェイン中毒症状が出る可能性があります頻脈、嘔吐、心不整脈、量によっては死に至ります。心臓への負担は、度々指摘されているところです。
また、エナジードリンクは、酸性の飲料なので、歯のエナメル質が溶けていく可能性があります。(3)

アルコールと共に摂取した時が特に危険です。飲酒すると上記のカフェイン中毒の症状に気づきにくいことも指摘されています。
また、リスクを冒すような危険行為をする人が増えることも報告があります。そして、アルコール単独摂取の時より、エナジードリンクと共に飲むと、飲酒への欲求が増加し飲酒量が増えるようです。(3)
当然、その結果、ケガやトラブルに巻き込まれるリスクが上がることが想像されます。日本で20歳未満の人は飲酒しないはずですが、飲酒を伴った場合、子どもは特に危ないということです。もちろん、18歳とか20歳以上なら大丈夫!なわけはありません!

11歳~18歳の子どもを対象とした調査では、
・頭痛、
・胃痛、
・不眠
の問題もエナジードリンクを飲む成長期の子どもの症状として報告されています。(4)

怖いですね・・・

大人の脳と違い、成長期の子どもの脳はまだ未熟で、エナジードリンクの悪影響に脆弱なのです。日本では、まだそういう報告は無いですが、エナジードリンクの消費の増加ととタバコ、大麻、飲酒の使用率が増加することとの関連がアメリカの青少年の調査では明らかになっています。(5)

カフェインを摂り、糖分で高血糖になった状態によりリスクを冒す行為に走りやすくなった結です。

子どもが飲まないように、お酒と同じように規制をするべきだと思います。試験前だからと、飲むことを容認したり、買い与える親すらもいるようです。
どうぞ、子ども達の健康のために気軽に飲んで良い飲み物ではないことを理解してください!

大人も、よく飲む人は飲んだ後の自分の状態をよく思い出してみて下さい!大丈夫ではないかもですよね。。。。。

◆まとめ

子供がエナジードリンクを飲む害は、30分程度のハイテンション&疲労感の麻痺と引き換えに、どう考えても大きすぎることがわかりました。

・ADHDの傾向になり注意力が続かない
・心臓への負担
・歯が溶ける
・不眠
・頭痛
・胃痛
・タバコや飲酒に手を出すリスクが上がる

など、見逃せないものばかりです。

もうすでに依存症になっている人もいるかもしれませんね。カフェインだけでなく、食品に依存することがあり得るのです。でも、抜け出す方法があります。以下の記事も参考にしてみてください。

こちらもCHECK

食物依存とは
食物依存とは?食品:要注意1~18位発表!?治し方は?カフェインや酒だけでないの?

続きを見る

 

 

(1)Deborah L et al. Energy Drinks and Youth Self-Reported Hyperactivity/Inattention Symptoms. Academic Pediatrics May 01 2015 Volume15 Issue3

(2)Michael Greenwood   Energy drinks significantly increase hyperactivity in schoolchildren. Yele News  2015 February

(3)Vincenzo De Sanctis et al. Caffeinated energy drink consumption among adolescents and potential health consequences associated with their use: a significant public health hazard. Acta Biomed. 2017 Aug 23;88(2)

(4)Shelina Visram et al. Consumption of energy drinks by children and young people: a rapid review examining evidence of physical effects and consumer attitudes. BMK Open. 2016 Oct 8;6(10)

(5)Hugues Sampasa-Kenyinga  et al. Energy Drink Consumption and Substance Use Among Middle and High School Students. Int J Environ Res Public Health. 2020 Apr 29;17(9)

 

 

 

 

 

-ベジ栄養学
-, ,

© 2024 ベジ広間 Powered by AFFINGER5