古くならない医食同源を基本とする本!
「癒す心 治る力」アンドルー・ワイル著
久しぶりに読み直しました。20年以上の本なのに、全然中身が古くなっていないことに改めて驚きました!
この本に出合った20代の頃、衝撃を受けたのを覚えています。西洋医学の限界を感じた医学博士のアンドリュー・ワイル博士が、人間が病気になること、治るということについて、世界中をまわってとことん納得行くまで調べたその熱意が伝わりました。確かに、西洋医学は手術をしたり、ものすごく効く薬を使ったりするので、今まで治らなかった病気も治せる。でも、病気にならないための予防となると、ちょっと西洋医学は弱い部分があります。そして、不定愁訴は東洋医学やその他の経験から発達した治療法の方がうまくいくことも多いのは、知られたことです。栄養学は予防医学の中で重要な位置を占めると確信していた私にとって、この本との出会いは忘れられない瞬間でした。
日本人の死因の第一位は、癌です。どのタイプの癌かによって、リスク因子も違います。しかし、免疫系が健全な状態でなくなった結果であるという点においては共通しています。加齢は、免疫系統が弱っていく原因になります。今回のパンデミックでも高齢者が重症化しやすいことで、どれだけ若い人と免疫系統に違いがあるかが明らかになりましたよね。加齢は避けられない変化ですが、自分の免疫力=治る力を最大限高めることは何歳の人でも出来ます。
この本の中で、ワイル博士は治療系を阻害する八大要因と治療が起こりやすい食生活について詳しく述べています。このブログで度々取り上げている内容とかぶる話題がたくさんあります。つまり、ベジタリアン的食生活の中に治療系を強化する要素が詰まっているのです。また、具体的な食品を挙げて治癒力を高める可能性があると言って紹介しています。以前、紹介した抗炎症のための食事についても触れています。食生活以外の生活全般や心の有りようについても、具体的に治療系を強化する方法を紹介しています。例えば、呼吸が浅くなることの害についてなども具体的な改善法を紹介しています。
癌だけでなく、アレルギー疾患であるアトピー性皮膚炎や喘息などの人も、感染症が悪化しやすい人など、様々な病気について深く理解するヒントがたくさん見つかるはずです。この瞬間も、日本中に、そして世界中に、病気で苦しんでいる人やその人を心配している家族や友人がいらっしゃることでしょう。
自己回復力を高めるための本は、その後、何冊もいろいろな人が書いていますが、この本の中身の濃さに匹敵するものはまだ見かけません。ただし、すべての人に同じ食事、同じ対処法がしっくりいくわけはありません。このサイトの記事を読んでいて、興味が沸いた人に読んでみてほしいです。アマゾンサイトでは、試し読みが出来るので、ちょっと最初のところを読んでみた時に、ほっこり希望が見えたような気分が生じた人には、その方法が今、向いているということだと思います。自分の感覚に敏感に、受け入れるかどうかを決めてください。からだの反応を無視せず、敏感に感じ取って自分に向いている治療法を探していくのは、どんな病気になった時にもとても大事です。
ワイル博士の本は、他にも良い本があるので以下に紹介しておくので、ピンとくるものがあったら是非読んでみてください。すべて我が家にある本たちです。一番下にある「ヘルシーエイジング」ですが、アンチエイジングではないところにポイントがあります。年齢を重ねて変化することは、生きることの一部で、今、私自身も若い時にはわからなかったこともわかるようになり、とても幸せです。顔にしわもできてきているけれど、年を重ねるほど私の顔はそれは私がどういう表情を作りながら生きてきたかを示すのですから、良いしわをもっと作っていきたいです。(笑いじわを増やしたい!(^^)!)そういうすべてに抵抗して逆行するように必死に頑張るアンチエイジングとは違う考え方です。
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