時間栄養学の分野から朝食の違いでこんな効果が報告あり!
「面白い研究結果が、時間栄養学の分野からあったので、是非、減量中の人や減量指導をする人は読んでみてください!」
朝食を消化するために使うエネルギー(食事誘発性熱産生)が、夕食を消化するために使うエネルギーの2倍以上であることがわかりました。これは、食べた量に関わらず、この違いが認められたようです。(1)
エネルギー源となる栄養素の糖質、脂質、たんぱく質を消化する、体熱に使う分のエネルギーを「食事誘発性熱産生(特異動的作用)」と言います。前述の3つの栄養素の違い※は、元々わかっていたのですが、食べる時間による違いがこんなに大きいというのは、面白い発見でした!時間栄養学は、最近、進んでいる分野なのですが、ホットな話題をいろいろ提供してくれます!
※ たんぱく質が最も多く、食べた分のエネルギーの30%程度が食事誘発性熱産生に使われる。(糖質や脂質は3~5%)たんぱく質食品を食べた後に、身体があたたかく感じやすいのはこれが理由です!バランス良い食事を摂ると、約10%程度が食事誘発性熱産生に使われます。
低カロリーの朝食を食べた参加者は空腹感が増し、後に特に甘い物が無性に食べたくなったというのです!高カロリーの朝食を食べた人と、明らかな差があったのです。
「これを読んで、ギョッ👀!とした人がいませんか?」
朝はギリギリまで寝ていて、ゼリー飲料みたいなのを飲むだけで出かけたり、朝は食欲が無いからと職場や学校に着いてから道中に買ったおにぎり一個で済ませている人、いませんか?
その後、ものすごく手っ取り早いエネルギー源となる甘い物🍫を無性に欲してしまうわ、昼には空腹で高カロリーのものをどっさり食べるわ、夕飯には食べすぎるわ、そんなことを繰り返していたら、、、体重が増えたという人、いませんか💦
「食後の血糖値とインスリンのレベル」も、比較しています。
低カロリーの食事(1日の必要量の17%分)と高カロリーの食事(1日の69%分)を食べてみて、時間によって違いがあるかも調べています。(1)
・低カロリー食の比較では、血糖値は、朝食後より夕食後に17%も高い結果になりました
・高カロリー食の比較では、朝食後に比較して、夕食後の血中インスリン濃度はなんと40%も多くなっていました
肥満、メタボリックシンドロームは、生活習慣病です。その名の通り!
たっぷり、高カロリーの料理を食べたいなら、「朝食に!」するのが良さそうです!そして、朝食はしっかりと食べることが肥満しにくい食習慣だと言うことです!
特に糖尿病の人やその遺伝子を持っている可能性のある人は、食べる内容だけでなく、タイミングは非常に大事なので、朝食をしっかり食べるように、生活を見直してみてください!
ヴィーガン食と体重減少の話(←クリック)やベジタリアンの肥満率の話(←クリック)にも興味がある人は、読んでみてください~🎵
「ただし、食べる時間だけ考えれば、何を食べても大丈夫💖・・・ではありません!!当たり前なんだけど、時間さえ気を付ければ何を食べても大丈夫っていうことを言う人がいたら、それはウソです!こういう理論に飛びついて、自分の都合の良いように解釈して話を大きくする人が必ず現れるものなんです!その点、気を付けてくださいね!その話は近日中にまた~♬」
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