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「健康ハロー効果」とは❓減量中の人は特に要注意!広告の戦略を知れば騙されない!

広告に使われるハロー効果に騙されないために!

はつみ顔管理栄養士 はつみ

健康ハロー 効果とは?

ハロー効果とは、目立つ特徴のために、他の要素が過小評価されたり、意識されなくなるなどの認知の歪みを言います。ハローエラーとも言われる社会心理学の用語です。
このハロー効果を健康志向の消費者に向けて利用したものが、「健康ハロー効果」です。気を付けて周りの商品やサービスを見ると、この効果を利用したものが、たくさん見つかります!

健康ハロー効果は、目立つ健康に良いイメージのために他の要素が目に入りにくくなり、全体として良い商品だと思ってしまうような効果を言います。広告目立つように作られています。、消費者の健康志向をくすぐるような広告が多いのは、健康ハロー効果を期待してのことです。

例えば、新鮮なレタスをたくさんはさんだハンバーガーなら、健康的なイメージで売りだせますよね。超高脂肪で飽和脂肪酸が多いことなどはかき消されて全体に良い商品だと思いこんで、罪悪感少なくお客様に食べてもらえるといった効果です。
サラダの付いたメニューを選んでヘルシーだったから、デザートを食べても大丈夫と思いこむといったことも、健康ハロー効果による行動です。レタスやサラダに、摂取したカロリーを帳消しにする効果などは無いことは、誰でもわかるのです。でも、そう信じたい消費者の心理をうまく使った商品展開が多くの店で見つかります。

健康に良いイメージで売るようにすると、少々値段が高いものも買う人が多いという実験もあります。例えば「ナチュラル」「エコ」などいうタグが、自然色の緑や薄茶色で書かれていた時に、その商品はより健康に良いのもので体に悪い物は少ないだろうと即時にイメージして買ってしまう人が多くいるのです。同じ食品でも、薄茶色の紙にきれいに包まれて、白木を使った品の良いインテリアや自然の中の写真が飾ってあるお店で買うと、健康的で良い商品だという印象が生まれます。

・ナチュラル
って、自然という意味ですが、農薬を大量に使っていても畑で作っているなら自然の中で育てているわけですから、ほぼ何でも農産物も海産物も「ナチュラル」と書けます。

・自作のエコマークはもっとわからない!何をもってエコマークを付けているのか、食品表示法などでまだルールがありませんから。環境に負担の少ない商品だという証明にはなっていないのが現実です。公益財団法人エコマーク事務局が発行しているECOマーク(手で抱きしめるような丸いeのマーク)は、基準がありますが、自作しているエコマークは誰でも作れます。

大豆畑

ナチュラルはこんなイメージ?

 

「特に健康ハロー効果商品がたくさん見つかるのが、減量したい多くの人をターゲットにした商品です。痩せたい気持ちでやや焦っているダイエット中の人は、このに陥りやすいので気を付けましょう!」

 

減量の栄養相談をしていて、よく見た健康ハロー効果による認知の歪みに陥った例です!

<1>ノンシュガー、シュガーフリーだから減量中でも食べて大丈夫!
砂糖無しという意味であって、ノンカロリーであるとは限りません!食品表示を見て、本当にエネルギーがゼロと表示されているなら、カロリーはほぼ無しの商品です。でも、砂糖じゃないけれどカロリーのある美味しい糖分はいろいろあるんです。特に糖尿病の人が間違って、ノンシュガーだけどカロリーのある商品をたくさん食べると血糖値が上昇してとても良くないです。

<2>ローファット、ノンファットだから減量中でも安心!
低脂肪、無脂肪という意味であって、これも低カロリーとは限らないのです!例えば、羊羹!超低脂肪スイーツです!でも、ものすごい高糖分ですよね?100g当たりのカロリーは高い!和菓子の多くは低脂肪です。
減量中は、エネルギーバランスをマイナスにすることが必須ですが、やはり血糖値が上昇しやすい食品の多食は体脂肪変換率が高いので、気を付けないといけません。

<3>低糖質とあるから、減量中に積極的に食べよう!
もうわかりますよね。低糖質=低カロリーとは限らない!超高脂肪かもしれない!例えば、肉類や魚類にはもともと糖質はあまり含まれていません。だから、こってり肉料理はどれでも低糖質料理になるわけです!低糖質ダイエットは、もう廃れていってますが、また10年以内に流行がまた来るでしょう。特に糖質源の米やパンの代わりに肉を食べた人の悪玉コレステロールが増えが進み善玉コレステロールが減ったという報告がこういう低糖質ダイエットが流行る度に聞かれます!(1)

<4>1日分の野菜が入っているというジュースだから、野菜不足を補える!
飲めばわかると思いますが、甘いですよね。トマトベースの飲料以外は、やたらと甘いです。8%程度の糖分含まれている製品が多いです。確かに、野菜の中のβカロテン(ビタミンAに体内で変換)リコピン抗酸化作用が強い)や葉酸、水溶性の食物繊維、カリウム、マグネシウムなどを含んでいることが多いです。酸化防止のためにビタミンCも足されています。しかし、甘い…。野菜の中の栄養素が取れなくはないが、やはり野菜の代わりにはならないです。カスとして捨ててしまった部分にも大事な栄養素がありましたから。

<5>グルテンフリーだから、減量中にもたっぷり食べて大丈夫!
グルテンが入っていない食品を選ぶことで、腸の調子が良くなる、不定愁訴が減るといった効果がある人がいるのは確かです。しかし、それは全ての人にグルテンが害となるということでもないです。そして、グルテンが入っていない=カロリーが少ないということではありません!

<6>飲む酢!お酢は体に良いのだから、毎日飲むようにしている!
酢は、確かに食後血糖値を示すGI値を下げる効果や、薬膳の世界でも肝の状態を整える、多汗を止めるなどの働きがあるとされます。でも、飲む酢、飲む果実酢、ともに糖類が相当添加されているんです。酢のままでは飲みにくいですから。その結果、ほぼジュースみたいな飲料になってしまっています。もちろん、お風呂上りに毎日飲めば、その度に血糖値が急上昇し、動いていないなら余計な糖分は体脂肪行きです!酢は良いけれど、飲む酢、どれだけ糖分が入っているか、是非栄養成分表示を見てみてください。

<7>ノンフライのお菓子だから、食べても太らない!
ノンフライの菓子類、原材料を見てみてください。最初の方に植物性油脂が書いてあることがほとんどです。つまり、小麦粉や芋類などのでんぷんに油脂を練りこんでから焼いているのです。揚げてませんが、低脂肪ということではないんです。

何だか怖くなっちゃったけど、騙されない秘訣は?

食品表示と栄養成分表示を見る習慣をつけることです!
原材料は、重量の多い順番に書いてあるので、何が多く使われているのかがわかります。/の後が、食品添加物です。
栄養成分は、100gか、1食分の中の栄養成分が書かれています。栄養素の量を見ることで、どんな食品に何が含まれているのか、だんだんわかるようになります。

まとめとして、加工食品は、そうやって何を使って作られたどんなタイプの食品なのかを、表面のきれいな色で書かれたイメージ画像などではなく、裏面を見て判断してください。ナチュラルと書いてあったり、ベジタリアン食、ビーガン食だからと言って、すべての食品がヘルシーというわけではないです。見極める目を持つことが、加工食品が増えた現在には必要です。

 オーガニック栽培をした食品には、有機JASマークがついています。農林水産省が厳しくチェックしているので、このような公的な機関が発行したマークを指標に選ぶのも一つの方法だと思います。健康増進を期待した食品を摂取したいなら、消費者庁がマークを付けることを許可している特定保健用食品などを利用すると良いでしょう。機能性表示食品も、消費者庁に届け出を出した上で販売できる商品ですが、マークはありません。」

健康ハロー効果をブラックユーモアで描いたドキュメンタリー映画があります!
「スーパーサイズミー」で有名なモーガン・スパーロックの作品です。
マクドナルドの食事だけを1か月食べ続けて、心身がどう変化したかを自分の身体を使って記録した、有名なドキュメンタリーフィルムです。
その続編?!とも言えるこの作品!
「スーパーサイズミー2 ホーリーチキン」
まだご覧になっていない方は是非見てみてください。
amazonのプライムビデオになっています。会員でない人も字幕付きのものが見られます。
字幕無しの予告編はYouTubeにあったので見てみてください↓

(1)Seong-Ah Kim et al. Associations between Low-Carbohydrate Diets from Animal and Plant Sources and Dyslipidemia among Korean Adults. J Acad Nutri Diet. 2019 Dec;119(12)

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