脱水が怖い!経口補水液の作り方をメモしておこう♬超簡単!
これからの夏場の熱中症だけでなく、まだコロナ感染症で自宅療養になる人もいるでしょう。脱水予防のための経口補水液の作り方は知っておいた方が良いかと思います。
発熱した家族のために、夜、薬局に買いに行く必要はないんです!
簡単に作れます。
自宅療養に備えて用意するものの記事(←こちらをクリック)は書きましたが、経口補水液を大量に買い込む必要があると思っている人がいるのを知って、まとめておこうと思いました。
スポーツドリンクは、エネルギー補給を兼ねて糖分が多いのです。水分の吸収速度を考えてジュースのようには濃くなっていませんが、結構甘いです。大体、4~5%糖度になっていることが多いです。汗で失われた電解質を補うだけではなく、筋肉中のグリコーゲンという貯蔵糖質の枯渇を防ぐように糖分を補い、続けて運動できるようになっているのです。
一方、経口補水液は安静にした状態で飲むことが前提で作られています。何かしらの理由で脱水した時や、脱水しそうな状況で飲むためのものだからです。糖度は、飲みやすいようにという配慮と吸収しやすいようにほんの少しだけ添加されています。飲食物が適切に摂取出来ないと、意外にすぐ脱水します。高温高湿度のところでの発汗や、感染で発熱、嘔吐や下痢などが理由で、大人であっても危険なレベルまで脱水していくことがあります。
はい!
塩、
砂糖(どんなタイプでもOK)、
水
用意するのは、この3つだけです。日本中どこでも水道水は飲めるので、ミネラルウォーターの買い置きが切れたという理由で、発熱して辛い時に買いに行く必要もないと思います。水道水で大丈夫です。
★経口補水液
・水 1リットル
・塩 3g(精製塩で小さじ半分、あら塩で小さじ3/5程度)
・砂糖 25g(小さじ5杯)
よく混ぜるだけ!
小さじは、5ml程度の大きさです。
調理用の小さじが無い人は、家にあるコーヒースプーンで大盛りにしてはかっても良いでしょう。
これだけです。カリウム補給と風味を足したいなら、レモン汁を少々入れるなども良いでしょう。
脱水した時の水分補給には、これで大丈夫です!市販の経口補水液は、砂糖ではなくブドウ糖が添加されています。砂糖は、ブドウ糖と果糖が1分子ずつ結合したもので、その消化はとても簡単なので、砂糖で代用しても問題はありません。すぐにブドウ糖になり吸収されます。
作って飲んでみると、ちょっと美味しくないです💦
糖分をスポーツドリンク程度の50g(倍量)にした方が飲みやすいと思うなら、増やしてください!大丈夫ですから!
しかし、塩を減らすのはやめてください!
汗で失われたナトリウムを補わず、水分だけを体に足していくと、低ナトリウム血症の状態になり、血圧が低下してしまったりと大変不調になることがあり得るんです。濃すぎるのもダメです。だから、この塩分濃度だけは守ってください。
それは、大丈夫です。ナトリウムの補給も出来るようになってますから。
食事が取れていないのであれば、エネルギー補給にもなります。
運動等で発汗している真っ最中の水分補給には、経口補水液はダメ!
電解質が濃すぎます。汗と同じ浸透圧に作ってあるスポーツドリンクを飲んでください。
よく栄養で一番大事なのは何ですか?と聞かれることがありますが、動物として最も重要なのはエネルギーを得ることです。ビタミンやミネラルなどの微量栄養素は二の次なんです。エネルギー源となるのは、糖質、脂質、たんぱく質の3つだけです。糖質が最も体にとって使いやすいエネルギー源です。糖分であっても、まったく食事が取れない状態が続くようなら取った方が良いのです。普段とは違うので、缶詰の甘い果物なども、食べられるなら汁ごと食べた方がいいです。
その上で、やはり感染症が重症化しないようにするには、免疫力に関与しているいくつかの微量栄養素はサプリメントであっても取りましょう。微量栄養素については、以前にまとめた以下の2つの記事を参考にしてください。
パート①で紹介したビタミンCやビタミンD、
パート②で紹介した亜鉛やn‐3系脂肪酸
体重の2~3%程度の低下までが不調にならないという意味の許容範囲です。
体重の2%減というのは、50kgの人が1kg減っただけです。3%減は、1.5kg減です。
そんな程度の脱水は、サウナに入ったとか水を持たずにジョギングした時などにしょっちゅうしているかもしれませんが、許容範囲はこの程度なんです。
なぜなら、体重3%以上の脱水になると、もう人間は汗をかけないんです💦
発熱していて発汗不可能になる!というのが、どんなに恐ろしいことかわかるでしょうか?内部の体温は40℃近くまでじわじわと上がっていくかもしれません。そうなったら、中枢神経に障害が起き始めます。そうなると、自分の意志で自由に動くことは出来ないのです。すぐ目の前にあるスマホを取って、救急車を呼ぶという行為すらできなくなるかもしれません。朦朧として、変なことを話したりすることもあります。そして、そのまま脱水が進めば、痙攣を起こしたり、意識を失います。
脱水は、体重の少ない子どもや筋肉量の少ない高齢者などは発熱時や高温環境下で起きやすいです。喉のかわきを指標にしてはいけない!と言う話を聞いたことがあると思いますが、喉がひどくかわいたと思った時には、体重の1~2%は確実に減少している軽度の脱水状態になっています。高齢者の場合、渇中枢が鈍くなっていて、もっともっと脱水が進むまでのどの渇きを感じないことがあります。だから、気温が急に上がるこの時期、または感染症になった時には、こまめに水分を取ることは大事なのです。
経口補水液は大量に買い置きしないで大丈夫なので、砂糖と塩、そしてビタミン剤だけは買っておきましょう!