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牛乳は骨粗鬆症の予防に効かない?発酵食品のヨーグルトやチーズが骨の健康に良いという新たな研究!

牛乳は骨粗鬆症リスクを上げる??

はつみ顔管理栄養士 はつみ

牛乳摂取量が多いからといって骨粗鬆症を防げないばかりか、大腿頸部骨折リスクが上がると言う論文が発表されるようになって話題になっています‼

乳製品摂取量と大腿骨近位部骨折の発生リスクとの関連を調べたたくさんの研究論文を解析した結果、わかったことがあります。

★牛乳摂取量の増加は、骨折リスクの増大と関連する

★ヨーグルトとチーズは、摂取量が多いほど骨折リスクが低減した


この重大な結果を、米国・メリーランド大学のSuruchi Mishra氏らが報告しました。成長期の子どもの牛乳摂取にメリットがあるかどうかは、今後、更なる研究が必要だとされています。

大人(成人、高齢者)に関しては、今回の発表で牛乳を飲むより、ヨーグルトやチーズのように発酵食品の方が良さそうだとわかったのです。

日本人は特に乳糖を分解する酵素が成長と共に弱くなってしまう人が多いです。牛乳でお腹がゆるくなったり、ガスが多くなったり、下痢したりするといった症状になりませんか? 
特にそういう人は、乳糖の分解が進んでいる発酵食品から乳製品を摂取する方がメリットが多いでしょう。

一度に大量のカルシウムが体内に入り込むより、野菜、海藻、小魚、大豆製品などから少しずつ入った方が、骨の為にはよい結果となるのではないかという考察も、その後、発表されました。日本人が昔から食べてきた食生活の方が、良いのかもしれないという今回の発表内容は無視できません。

牛乳・乳製品を大量に摂取し、日本人よりはるかに多い平均カルシウム摂取量である国々の骨粗鬆症の有病率が、日本人よりずっと多いという事実は随分前から議題になってきていたのです。

牛乳中心にカルシウムを摂取していた人は、ここでヨーグルト、チーズ、野菜や海藻、大豆製品の摂取を増やすなど、調整してみましょう!

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小中学校の給食の牛乳は、骨によくないの??
と疑問に思った方もありますよね。
一体、どうすればいいのでしょう?

実は、まだわからないのです 😐 
おそらく、成長期のお子さんの場合はカルシウム吸収率がそもそも高く、骨量の増加時なので、成人とは違うだろうと予想されています。
今回の研究で明らかになったのは、あくまでも成人についての影響です。

 

参考文献
Suruchi Mishra Dairy intake and risk of hip fracture in prospective cohort studies: non-linear algorithmic dose-response analysis in 486 950 adults J Nutr Sci  2023 Sep 11:12

 

最後に、骨の健康ためにはカルシウム摂取以外にも大事なことがあります。
以下のリストで✅してみましょう!
ひとつでもあると、骨粗鬆症のリスクが増えていきます‼

◆骨の健康管理出来てる?
 今すぐ、チェック🦴

□塩分を取りすぎてないか?(減塩教室参加の皆様は大丈夫ですね!)
カフェインを取りすぎてないか?(コーヒー5杯以上/日は摂りすぎに)
□アルコールを取りすぎてないか?(ビール大瓶1本以上/日で骨脆弱化)
□運動不足ではないか?
□座っている時間が長すぎないか?
ビタミンD不足になっていないか?(日光浴、魚やキノコの摂取してる?)
マグネシウム不足になっていないか?(緑の野菜、ごまやナッツ食べてる?)
□リンを取りすぎてないか?(加工食品が多いと添加物のリン酸塩過剰になる)
□ビタミンKは不足してないか?(納豆、緑の野菜、豆、海藻は食べてる?)

 

チェックが付かなかったところを、少しずつ改善していきましょう!

 

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