ベジ栄養学

ベジタリアン&ペスコベジタリアンは、新型コロナ重症化リスクが低いという報告あり!その理由は?

食生活で重症化リスクは明らかに違った!!

はつみ顔管理栄養士 はつみ

マスクと体温計

パンデミックが長引く中、新型コロナ感染後に重症化しやすい人とそうではない人に、何の違いがあるかがより細かくわかってきています。
その中で、栄養状態の違いによるものが指摘されているという話は以前、ご紹介しました。(←コチラを参照

今回の報告は、

①植物性食品をベースにした食事、つまりベジタリアン食、
②ペスコベジタリアン(魚介は食べるが肉類は食べないゆるベジ)、
③低炭水化物食、
④高たんぱく質食などを実施している人

の間で、どの程度の違いが出たかを検証したものです。(1)

今回のCOVIT-19に対する重症化リスクを調べたのですが、感染症にかかった時の身体の反応を理解する上でも興味深い結果です。
リサーチの対象者は現場で感染してしまったお医者さんが中心で、男性の方がが多かったようです。国はフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、アメリカの医療提供者について調べた結果です。比較的軽症で治った人は、感染者538人中の430人であり、中等度~重症化した人が138名いたようです。いろいろな条件で統計学上、意味のある差異があるかどうかを比較検証しています。

どんな結果だったの?

今回の結果では、年齢、性別、人種、医療の専門分野、病歴、喫煙、BMI(身長に対する体重で示す体格指数)による違いは、統計学上有意なものではありませんでした。新型コロナ感染症の治療にあたる医療従事者に高齢者はいないので、年齢での違いは出なかったのでしょう。
しかし、上記の食事4種類には差があったのです。

新型コロナ感染した人のうち、①の植物性食品をベースにした食事をしている人たちと、②のペスコベジタリアン:魚介は食べるが肉類は食べない人達の間では、重症化する人が非常に少なかったのです。

しかし、の低炭水化物食を食べている人たちとのの高たんぱく質を食べている人たちでは、明らかに重症化した人が多くいたことがわかりました。(p=0.04)

ベジタリアンとゆるベジさんは、重症化しにくかったんですね!

そうなんです。
①の人の食事では、より多くの野菜、植物性たんぱく質源の豆類やナッツを食べていて、肉類や甘い飲料やアルコールは少ない傾向がありました。
②のペスコベジタリアンの人も、同じような傾向が見られました。

植物性食品をベースにした食事では、フィトケミカル(ポリフェノールやカロテノイド系色素など)が多いだけでなく、食物繊維、ビタミンA、C、D、E、葉酸、ミネラルが多い傾向があります。
特にビタミンA、C、Eは呼吸器系の感染症(普通の風邪や肺炎も)のリスクを下げ、感染症にかかっている期間を短くしてくれることが複数のリサーチで報告されています。(2)(3)
これらの栄養素が、抗体を作るのを助け、免疫力の維持だけでなく、酸化ストレスの軽減をすることで、こういう結果につながるのではないかとされています。
緑の食事「今回のリサーチ結果で興味深いのは、魚の摂取により新型コロナ感染症を含む呼吸器系の疾患に対して良い影響があり得るということが見えたことです。これは更なる研究が必要になるでしょう。」

食事によって、いろいろな病気のリスクが違う!わかっているけれど、実際にどういう食事を選ぶかは日々の忙しさに流されて、簡単便利で美味しいもの!にしてしまいがちかもしれません。
今回のパンデミックが、自分の人生での優先順位を見直すきっかけになった人も多くいると思います。食事についても是非見直す機会にしてほしいと思います!ご飯など穀類を減らして、肉類を多めに食べていた人は、SDGs(←コチラ参照)や自身の健康のために見直す必要があるかもしれない!と立ち止まって考えるところから始めてみましょう。」

「何もかもスピードupしている資本主義の世の中に、今回のパンデミックを経験してからというもの何か違和感のようなものを感じたり、疲れていた自分に気づいたりした人も多かったですよね。植物性食品をベースにした食事で、日本人に最も馴染みがあるのは精進料理ではないでしょうか?食事の準備や食べるという行為も、しっかり一つ一つ行うこと、これは先日お伝えしたマインドフルな生活であり食べ方そのものです。(←コチラ参照)
丁寧に生きる事で、自分自身が疲弊しないで済むという考え方に、最近とても共感します。ということで、おススメの1冊を最後にご紹介します。」

(1)Hyunju Kim et al. Plant-based diets, pescatarian diets and COVID-19 severity: a population-based case–control study in six countries. BMJ Journals. Correspondence to Dr Sara B Seidelmann, Stamford Hospital, Greenwich, CT 06830, USA

(2)Calder PC Nutrition, immunity and COVID-19BMJ Nutr Prev Health 2020;3:7492.doi:10.1136/bmjnph-2020-000085 pmid:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/33230497 

(3)Hemilä H Vitamin E administration may decrease the incidence of pneumonia in elderly malesClin Interv Aging 2016;11:137985

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