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【アルミニウム鍋の安全性】アルツハイマー型認知症リスクが上がる!?体に悪いの?

【アルミニウム鍋の安全性】
 我が家の鍋は大丈夫?すぐチェック!!

はつみ顔管理栄養士 はつみ

アルミニウム鍋の安全性

軽くて、熱伝導率が良いアルミニウム鍋!
プロの厨房でも使われているし、高齢者にも使いやすいです!

でも!!!

家にあるなら、すぐに捨てて==!(と家族には言いました)

アルミの良い所は残したもっと安全な鍋が売っているのです!
すぐに買い替えましょう!!最後に紹介しています
取り返しがつかないことになる前に、アクションを起こしましょう!
早く気づいて早く対処した方が良いタイプのことです!

そうすれば、年齢を重ねていった時のアルツハイマー型認知症など認知能力の低下のリスクを上げずにすみます!

日本の要介護になる原因の1位は、認知症 😥 
もちろん、アルミだけが原因で起きるわけではありません!
でも、リスクを増やしたい人はいないと思うんです!

特に危ないのはどういうものか、どういうリサーチ結果が出たか、見ていきましょう。

◆アルミニウム調理器具から溶け出ていた!!

古いアルミ鍋
特に危ないのは、古いアルミの鍋です!

新品のうちはそれほど溶け出ていないのですが、新品と比べて6年経った鍋では高い濃度で溶け出ていることがわかりました。鍋に入れて水を沸かして比べる実験の結果、古くなるほど溶け出ることが確認されのです!(1)

これは、なかなかに恐ろしい結果でした。なぜなら、プロの厨房で使われているフライパンや鍋は、熱伝導の良い(早く加熱できる)アルミや銅のものが主流だからです。そして、長く使われている!

黒ずんできたら、磨くと元のようにキレイな銀色にもどります!ステンレスは焼けた黒ずみが付くと、なかなかキレイになりませんが、アルミは磨いて長く使うようにしている厨房が多いのです。

磨いた時は更に溶け出やすいです。磨いた後にちゃんと洗わなかったままに調理したときの食品の変化が起きるのを何度も見ています。アルミの味もします。(アルミが体に悪いのを知っているので飲み込みませんでしたが…)

外食や買ってきたものを食べることもありますよね。自宅だけ、気を付けていてもアルミを完全に排除するのは難しいと気づきました。。。

 

アルミニウムをコーティングしたアルマイト鍋(金色のベコベコになりやすい鍋で調理実習室などで見た記憶がある人もいるかも?)にするとアルミニウムの露出が98%以上、減ることがわかりました。ステンレスでコーティングした鍋でも同じでした。(2)
嬉しい報告ですが、薄いコーティングだった鍋がベコベコに変形してきていたら、また溶け出始めると思われます。

やはり、古いアルミ鍋が最も危ない!と言わざるを得ません。

 

もう1つ、調理実習をする時によくお伝えしている大事なことがあります!

それは、腐食しやすい(溶けやすい)金属の代表が、アルミニウムだということ!
水でも溶け出ているデータがありますが、水じゃないものも鍋で加熱しますよね?

酸性とアルカリ性の強いものは、特に溶けやすいのです。
つまり、酸っぱいもの(酢など)が危ない!
アルカリ性のものは重曹くらいしかないので、それを鍋をキレイに洗うのに使うことがありますが、食べるわけではない!

👉アルミニウム鍋の使用禁止!なのは
・ピクルス液
・梅酢液
・寿司酢
・ジャム
を鍋で加熱して作る時です!

味が濃いものばかりなので、溶け出たアルミの味を感じ取るのは難しいと思います。
ジャムも??と思った人がいると思いますが、ジャムを作る時にはレモン汁や酢などを少量使い酸性にするんです。そうすると、果物のペクチンがゼリー状に固まる性質があるからです。寿司酢などより、長く煮るので中でも最も恐ろしい!

残念ながら、それを知らない調理現場の人も大勢います!
美味しそうな手作りジャムを買ってきたら、アルミ入りかもしれないんです… 😕 

◆本当にアルミニウムは体に悪いの?

最初にまず!
アルミニウムは、人間の身体が必要なミネラルではありません!!!
だから、基本的に異物です!

毒性があるのか?

👉大いにあります!

中国のミョウバン採掘現場で働いた人がアルミニウムを取り込んでしまっており、そうでない人との違いを調べたリサーチがありました。
その結果、アルミニウムに暴露された参加者は、6.77倍も認知障害のリスクが高かったことが指摘されています。(3)

また、大規模なメタ分析(たくさんのリサーチ結果をまとめたもの)でも、慢性的にアルミニウムに暴露されることで、神経認知障害のリスクが上がることが示されました。

特に
・長期に記憶する能力
・情報を処理する速度
・ワーキングメモリ(短時間に情報を記憶して同時に処理する能力)

低下してしまうことがわかりました。(4)
どれも、下がると日常生活の普通の作業が難しくなっていきます。

アルミニウムの製品を使い続けることで、体内に溜まっていった結果、アルツハイマー型の認知症を最終的に引きおこしてしまうというリサーチ結果も出ています。脳にアルミニウムが蓄積すると、酸化ストレスが上がり、神経障害が起きて行くメカニズムもわかってきています。(5)

大丈夫だったという結果は、そうそう見つかりません。1回少量取り込んだだけでは、神経に問題が起きないですが、慢性的に取り入れることは避けたいですね。

中高年になってから、この事実を知ることも大事ですが、なるべく若い人に知って欲しいです。長い間に蓄積で起きるわけですから、対処は早い方がいいです!

脳の機能のためにも

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脳内で酸化ストレスが増えることで神経がやられていくのです。あっちこっちにアルミはあるので、誰でも少しは取り込んでしまっていると思います。私の脳の中にも、どの位たまっているのだろうと恐ろしくなります!
せめて、酸化ストレスを減らすために、抗酸化作用のある食品を多く食べたいです!

酸化ストレスを減らす食事がわかります

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◆アルミニウム鍋をやめて、ステンレスとの多層構造鍋に!

 

我が家で長年、愛用しているのは「ビタクラフト鍋」です!

多層構造の無水鍋なんです。
少量の水を入れて野菜を入れ、蓋をぴっちり閉めれば蒸し煮することが可能です!
美味しく何でも仕上がるんです~~!
表面は腐食しにくいステンレス、中心部に熱伝導率の良いアルミニウムが使われています。
2つの良いとこどり💛

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ステンレスは熱伝導率がひどく悪いです。
だから、ステンレスのみで作られた鍋やヤカンを使うと、加熱にひどく時間がかかります。忙しく調理している人にも、環境にも良くない!
だから、ステンレス100%の鍋は、あまりおすすめしません。温暖化がこれ以上進むことを、1人ずつが努力して、どうにか止めるようしていかねばならない時代ですから。

★熱伝導率の違い(数字が大きいと早く加熱できる&早く冷める)

材質

熱伝導率(W/MK)

401

アルミニウム

237

80

ステンレス

15

先日、実家に帰省した時、ステンレスのケトル(ヤカン)でお湯を沸かしたら、えらい時間がかかるので驚きました!
ガス代ももったいないが、二酸化炭素排出量も増えるから買い替えるように言い、プレゼントしようかともしたのですが、結果は… 🙁 

我が家では、3つ、ビタクラフト製品があります。
・最も古株の両手鍋4ℓ:煮込み中心に使用
・片手鍋1.9ℓ:味噌汁や煮物などに使用
・ケトル2.0ℓ

現在、これにフライパンを買い足そうかと検討中です~(その後、買いました🥰愛用中です)

いろいろなシリーズがあるのですが、最上級品の9層構造のはちょっと値段が高い!と思い、定番の5層の鍋(Sシリーズ)を使用しています。
取ってのところが黒いプラスチックで覆われているタイプを使用しています。この部分、長年使って割れてきたのでその部分だけ数百円で買い替えました。そういうことが可能です。

ビタクラフト公式オンラインショップもありますが、値段が安くなっているアマゾンで買っています。

銅も良さそうでは?
と熱伝導率の表を見て思われた人がいたのでは?
見た目も、カッコいいですよね。
銅は、人間の身体がほんの少量必要としているミネラルです。
なら、なぜ私が買わないか?
どうして、おすすめしていないか?

その理由は3つ!
①重すぎる!
②酸やアルカリに弱いし、手入れが大変!
③値段が高い!

①の理由が最も大きいです。重くて洗いにくいんです!
すぐにさびるので、手入れも必要です。
いつでも早回しみたいにキッチンで作業していて、掃除も好きではない私には全然向いてない!という結論です。

でも、向いている人もいるかと思うので、小まめに手入れができて、筋力のある人は銅鍋も考慮してみてください。
銅鍋を使う時の注意点も書いておきます。銅を過剰摂取することも良くないですから。

・料理を中に放置せず、すぐに取り出す
・使用後はすぐに洗剤で洗って、よく乾燥させる
・空焚きしてはいけない
・酢やジャムなどを入れて加熱しない

◆まとめ

雪平鍋など、アルミニウム製が多く出回っています。
是非、一度、キッチンの鍋をチェックしてみてくださいね!

慢性的にアルミニウムを体内に取り入れることは、避けたほうが良さそうです。
ステンレスとの多層構造鍋が、身体にも環境にも良いので私が一番おススメする材質です!
料理も美味しくできます!

新生活を始めて、少しずつ調理器具を買い足している人もいるのではないでしょうか?
鍋の材質にもちょっと気を配ることをしてみて下さいね~♬

本当に一生物です!

参考文献:

(1)Alabi OA et al. Effect of the duration of use of aluminum cookware on its metal leachability and cytogenotoxicity in Allium cepa assay. Protoplasma. 2020 Nov;257(6)

(2)Weidenhamer JD, Metal exposures from aluminum cookware: An unrecognized public health risk in developing countries. Sci Total Environ. 2017 Feb

(3)Tao Zhang et al. Does aluminum exposure affect cognitive function? a comparative cross-sectional study PloS One. 2021 Feb 16;16(2)

(4)Bhavani Shankara Bagepally et al. Assciation between aluminium exposure and cognitive functions: A systematic review and meta analysis. Chemosphere 2021 Apr;268

(5)Dey M, Singh RK. Chronic oral exposure of aluminum chloride in rat modulates molecular and functional neurotoxic markers relevant to Alzheimer's disease. Tocicol Mech Methods 2022 Apr7

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