ベジ栄養学

人工甘味料:カロリーゼロなのにはダイエットに向かない!5つのデメリットとは❓甘いものが欲しい時は?

カロリーゼロ!
をうたった飲料やスイーツが、よく売られています!
砂糖が体に良いと思っている人はいないし、体重が気になる人が選びがち!

でも、ちょっと待った!!!

人工甘味料には、問題があることが様々な研究でわかってきました。
5つの問題点を今回は見た上で、私が甘いものが欲しいクライアントに何をアドバイスしているのかをお伝えします。

人工甘味料:5つのデメリット

はつみ顔管理栄養士 はつみ

デメリット1:甘いものへの欲求&食欲が増える

満腹感の低下が起きるのです。そのため食欲が増えます。
砂糖が入った飲み物と、人工甘味料のアスパルテームの入った飲み物の比較した研究がありました。アスパルテームを摂取したグループで明らかになった変化は以下のものです。(参考資料)
・空腹感が増えた
・甘いものへの欲求が増えた
・1日の摂取エネルギー量が増えた
飲み物そのものがエネルギーゼロだったとしても、これでは体重管理にマイナスしかありませんよね。

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デメリット2:太る

長期的に人工甘味料を摂取した大人、子どもにどういう変化があったかを調べた研究がありました。

大人では、体脂肪が増えていたのです。(参考資料)
子どもでは、身長に大して体重を示す指数が増えていました。(参考資料)
👉つまり、どの年代でも太ることがわかってきたのです。デメリット1の結果を見れば、当たり前といえば当たり前。私が最近、眉をひそめてしまうのは、カロリーゼロと書いた飲料以外にも人工甘味料が使われている飲食物が見つかることです。

・カロリーのあるジュース
・スイーツ
・アスリート用プロテインやアミノ酸ドリンク

私が人工甘味料、砂糖や果糖ブドウ糖液糖と共に使われているのを見つけたものです。よく口にするものがある時は、必ず材料表示を見ておきましょう!

メタボリック・肥満のイラスト「体重計・男の子」

デメリット3:血糖値コントロールが悪くなり、高血糖になる

カロリーゼロなのに、どうして血糖値が上がるのか?不思議ですよね。
人工甘味料を摂取した直後に高血糖になるわけではないのです。

口で甘いと感じると見切り発車で膵臓がインスリン(血糖を筋肉や脂肪組織に取り込ませ血糖値を下げるホルモン)を放出してしまうことがわかってきました。その結果、若干、低血糖になってしまいます。その反動で、その後の食事や飲み物などで食べ過ぎになりがちにもなり、その分、高血糖状態になってしまうのではないかということが、現在わかっていることです。インスリン抵抗性の状態にもなりやすいことが、人工甘味料常飲者では見られています。2型糖尿病に対してもマイナスがある可能性が指摘され始めています。
(参考資料)

もともと糖尿病になりやすい遺伝子変異を持っている人やメタボリックシンドロームと診断されている人は特に気を付けたいですよね。

血糖値が高い状態は体の中で、糖化を起こす状態でもあります。老化が進みます。血管から老化が促進するので、肌も美しく健康に長生きすることとは逆行してしまいます。

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デメリット4:腸内細菌の乱れ、悪玉菌が増える

・サッカリン
・スクラロース
これらの人工甘味料が、腸内細菌叢を乱すことがわかっています。(参考資料)

スクラロースが、飲料、スイーツ、調味料にすら使われています。よく家の中のものをチェックしてみてください。
腸内細菌は便通を整えるだけでなく、免疫力、心の健康、炎症など多岐にわたる影響があります。(参考資料)

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デメリット5:心疾患、脳血管疾患、メタボリックシンドロームのリスクが増える

日本人の死因の上位を占めるこれらの循環器疾患!
脳梗塞が元となった認知症のリスクも増えると指摘されています。(参考資料)

内臓脂肪型の肥満の人は要注意です。カロリーが無い方がいいと思いがちですが、そうでもなかったという結果です。(参考資料)
太りたくないからゼロカロリー飲料を飲むとさらに太り、メタボのリスクも増える。
👉その結果、血管が詰まる!

脳梗塞のイラスト

では、どうしたらいいの?という声が聞こえるようです。

最後に、私がどうアドバイスしているかをまとめます。

甘いものが欲しい時は、人工甘味料ではなく何を❓

「砂糖の方がマシなんですか?」
という質問にハッキリとした答えはまだ出ていないのです。

でも、今わかっていることを総合的に考えると、
「どちらも、それぞれに悪い」
というのが答えになります。

すべては量と頻度の問題だと思います。
砂糖も人工甘味料も取らないで大丈夫だという人は、ぜひそのままに取らないでいた方がいいと思います。

でも、甘いものすべてをあきらめるのが辛過ぎる!という人もいます。
甘いものには依存しやすいので、依存レベルまで行ったら健康を害する可能性が高いです。でも、時々少量なら砂糖や果糖ブドウ糖液糖を含んだ飲料やスイーツを健康な人は楽しんで良いと思います。

甘いものが食べたくなったら、果物やイモ類を試してみて!
というのは、一応申し上げることにしています。
果物は高い!という人がいますが、ジュースやスイーツも高いですよね。

果物を食べて満足できるなら、それがベストだと思います。果物は100%であってもジュースにしたら、体内で糖化が進み肝臓では脂肪がたまりがちになり、良くないです。でも、食物繊維ごと、丸ごと食べる人の場合は、肥満のリスクを上げません。どんなに桃が好きな人とかでも、1度に丸2個とか、そうそう食べませんよね。ジュースだと4個分ペロリ!ってことも可能です。果糖を食物繊維無しに大量に摂取して大丈夫な構造に人間は設計されていないのです。果物は、基本、そのまま食べるようにしましょう!

最近は、「果糖ブドウ糖液糖」だけでなく、「高果糖液糖」も見かけるようになっています。砂糖より、内臓脂肪が増えやすい飲料です。老化をはやめる飲料です。それを理解した上で、時々、楽しむ程度にしたいものです。

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