野菜は食べない!マルチビタミンを飲んでるから大丈夫!?
⇒サプリメントで代わりにならないって本当なの??
「野菜が好きではない人が、とりあえずマルチビタミンをとって安心している」というケースをよく見ます。
「完璧に代用できると思っていないけれど、大体の栄養素はそれで補えるから大丈夫!」
と自分に言い聞かせてますよね?
⇒そう信じたいですよね。
⇒だって、野菜にはビタミンが含まれているんですもんね?
⇒だから、大丈夫だよね?
と、頭の中で自分をまるめこんでませんか?
これで本当に大丈夫?
でも、、、
残念ながら、代わりになってません 😥
この記事を読んでいただくと
①マルチビタミンが、野菜の代わりにならない理由
②野菜に含まれるビタミン以外の大事な成分について
③その大事な成分をサプリメントで摂ることが出来ない理由
についてわかるようになります!
では、早速、マルチビタミンが代用になっていない理由から見ていきましょう~♬
野菜嫌いさんが食べやすくする工夫の記事のリンクもあります~!
★マルチビタミンが、野菜の代わりにならない理由
この答えは、ズバリ
野菜にはビタミン以外の成分もたくさん含まれているからです。
マルチビタミンで、野菜の中の大事な成分の一部は摂れます。
でも、ほんの一部が摂れるだけです。
じゃあ、「マルチビタミン&ミネラルならどうなのか」と聞きたい人もいるでしょう。
ミネラルが入っていてもやっぱり代わりになってはいません。。。
ビタミンは13種類、ミネラルは16種類、厚生労働省の設定する基準で示されています。
これらすべてを含有しているサプリメントは少ないのです。(理由あり)
もしすべて含有していても、野菜の中の大事な成分はこれらの栄養素だけではないんです。
多くの日本で生産販売されているマルチビタミン&ミネラルに全種類含まれていないことが多いです。
それは、サプリメントで摂取することの健康障害のリスクを最小限に抑えるためです。
ビタミンAが入っていない商品を選ぶようにすることを、おススメしています。
特に喫煙者がビタミンA入りのサプリメント(βカロテンも)を長期に摂取すると、がんのリスクが上がることが指摘されています。しかし、なぜ上がるのか、そのメカニズムはわかっていないんです。だから、似たような成分も同じようにがんのリスクを上げるのかなど、わからないことだらけです。
また、ビタミンKも、服用中の薬がある人は飲み合わせに注意が必要です。飲み始める時に、必ず医師や薬剤師に相談すべきです。
ミネラルの鉄が入っている製品も、要注意です。鉄が不足していることが血液検査の結果、明らかになったなら摂って良いです。でも、不足していない人で、月経が無い人(血液を定期的に失うことの無い人という意味)が、鉄を少しでも過剰に摂ることは避けるべきです。体内の活性酸素は増え、酸化しやすい状態を作ってしまいます。
どの栄養素もですが、食材から摂取するのと、食材の中の栄養素を摂ることは、同じではないことも理解してください。食材の中では他の成分と共に結合していることが多く、消化の上でもその後の代謝も違うことが多いのです。
酸化しやすい状態は止めよう!
【活性酸素】原因と除去法!どんな状況で過多に?抗酸化作用のある食べ物とは?老化防止!!
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では、ビタミンやミネラル以外の成分とは何かを次に見ていきましょう!
★野菜に含まれるその他の成分
2種類、とても大事な成分が含まれています。
①食物繊維
②フィトケミカル(ファイトケミカル)
です。
👉食物繊維は、不溶性食物繊維だけでなく水溶性食物繊維を一緒に含む野菜も多いです。
1日に24g以上摂ると良いとされますが、足りていない日本人!
食物繊維には、いろいろな働きがあります。
・便秘の予防
・腸内細菌叢を整える
・大腸がんの予防
・血糖値の上昇を抑える
・高血圧の改善
・肥満の予防
どれも、大事な働きです。
食物繊維もサプリメントで摂ればいいと言う声が聞こえてきますが、そうもいかない部分があります。
含まれる食物繊維の種類は、ざっくり不溶性と水溶性と2種類に分けられます。でも、本当はとてもたくさんの種類があり、それぞれに効果や作用が違うんです。まだわかっていないものも多いです。多種類の野菜類を食べて取り入れると言うのが、私たちが出来る健康対策になります。
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👉フィトケミカルは、植物性食品に含まれる生理活性のある化学物質を総称したものです。
強い抗酸化作用を持ちます。
カロテノイド系の色素や、ポリフェノールなどが代表的なものです。
野菜、果物、種実類(ナッツやゴマ等)、キノコ類、全粒穀類などに含まれます。皮の近くや色素や香り成分、渋み成分などに、特別な効用があることがわかってきました。ネバネバ成分や辛味成分にも多くの薬効が見つかっています。
太陽の紫外線の害や虫などから体を守るために、植物が自衛のために作った成分です。それらを私たちが食べることで、同じように体を守る成分として働くのです。
フィトケミカルも種類が、本当にたくさんあるのです。
◆カロテノイド系
・トマトのリコピン、
・人参やカボチャのβカロテン、
・柑橘類のクリプトキサンチンなど
◆ポリフェノール
・大豆のイソフラボン類
・ブルーベリーや黒豆のアントシアニン類
・お茶のカテキンなど
◆その他
・含硫化合物:ワサビのイソチオシアネート類など
・テルペン類:ハーブの香り成分など
慢性疾患の予防に大きな効果が期待できるものも多いのです。しかし、まだ研究は始まったばかりと言っても過言ではなく、わからないことだらけなんです!
わかっているのは、
1,野菜や果物などの植物性食品をよく食べている人の方が、がんや生活習慣病のリスクが低いということ!
2,そして、その理由は、これらのフィトケミカルの摂取が関わっているのは確かであろうということ!
3,だから、長生きになっている国の人は食べた方が健康寿命が長くなる
だから、食べた方が良いということだけです!!
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★フィトケミカルをサプリメントでとる危険
売られているフィトケミカルの有効性や害に関する情報が足りないんです。科学的根拠が無いものもまだ多いんです。
第一に、食品中のフィトケミカルがすべてわかっていないんです!
そして、食品からではなく、サプリメントで摂取した時に害が出ることも少なくないです。
その時の体調や、疾病の有無、妊娠の有無、服用している薬との関連など、確認しなければいけないことがいっぱいあるのに、データが足りないのです。
大丈夫そうなものもあります。
でも、害が出るリスクが高そうなものもある!
前述したようにカロテノイド系サプリメントは避けておいた方が良いでしょう。カロテノイド系のサプリのように避けておいたほうが良いフィトケミカルはどれなのか、まだしっかり検証してないのに、わからないままに摂取するのはリスクがあると思うんです。
比較的安全とされ、比較的効用がわかっているものもあるので、一つ一つしっかり調べてから摂りたい人は摂ってみましょう。
論文を検索サイトのpubmedなどで調べる方法が一番良いのですが、読むのは難しいですよね。そういう人は、是非厚生労働省のeJIMというページを使ってみてください。様々な代替療法やサプリメント、ハーブ系の摂取について科学的根拠があるかどうかを専門家の人がまとめてくれています。
そのサプリメントを売っている会社の人が実験して発表した内容をパンフレットに書いてあるのは、科学的根拠にはなりません。公正な立場からの検証ではないからです。良いことしか書きません。
お金を払う価値のない無意味なものを買い続けることは嫌ですよね。でも、私が一番、気にするのは、そのサプリメントを飲んで健康障害が出てしまった時の問題です。そのサプリが原因だと証明するのは難しいですし、不調になって、その後いつ回復するのかわからないのは不安ですよね。
だから、もし飲むなら、飲み始める前に、よく調べてください。
専門家に相談するのも良いと思います。
野菜は大人になるにつれて、好きになる人も多いです。でも、嫌いな野菜が多すぎて困っている大人もいます。
以下の記事を見てトライしてみてください。大体、半分くらいの確率で食べられるようになる可能性があります~♬
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